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網や巣を張る種については家や壁を汚すとして嫌われる要因となり、実際2000 年代後半に入り日本で も、従来のゴキブリやハエ等と同様に、ムカデ、クモを駆除対象とすることをうたった殺虫剤が一般に 市販されテレビCM 等で宣伝までされるようになりました。毒性の有無・程度にかかわらず、人間など 自身より遥かに大きなサイズの動物に対しては、ほとんどのクモは攻撃的でなく、近寄れば必死に逃げ ようとします。能動的に咬害を与えることも基本的にありませんが、不用意に素手で掴むなどすると、 防衛のために噛みつかれる恐れがあります。
クモはダニやサソリなどの仲間で蛛形網に属します。世界中では30,000種類以上、日本国内でも 1,000種類以上が知られて います。クモ類は羽や触角がなく頭部と胸部が分かれておらず脚が4 対あることなど昆虫とは異なる形態を持っています。全ての 種類が捕食性で網を張る造網型と網を張 らずに歩き回る徘徊型に分けられます。ただ徘徊型も卵塊をくるんだり隠れ家を作るのに糸を利用しま すので糸を出さない訳ではありません。
成熟したメスの体長は0.7 ?1cm。体全体は黒色で腹部背面に赤色の縦条があるりオスは4?5mm 程度で 腹部背面は灰白色で中央に縁取りのある白い斑点がある。日当たりの良い広い場所のコンクリ ート建造物、くぼみや穴、側溝、 駐車場、墓石、空き缶の中などあらゆる所に生息。
成体は10〜15mm、体は淡黄褐色で頭胸部は褐色。メスは4?5月頃にススキなどの葉の幅の広い イネ科 植物のの葉を折り曲げ産室を作る。この際にメスを求めるオスが偶発的に家屋内へ侵入し咬症 を引き起こすことがある。 被害時期は5?8月にみられ6月が最も多い。
ほとんどのクモに牙と毒腺がりますが実際に人にクモ咬症の被害を及ぼす種はごく限られています。日本で問題になる主な種はセアカゴケグモとカバキコマチグモが挙げられます。セアカゴケグモに咬まれた場合は毒性が強くショック死する場合もあるので注意が必要です。すぐに病院に行き血清治療をして下さい。カバキコマチグモも毒性は強く咬まれた場合は激しい痛みや発赤、発 熱などの症状が出ますが今のところ死亡例は無いようです。