平日:8:00〜18:00受付0120-37-8002
日本では約130 種類のムカデが知られています。
体型が細長く、節から脚が1 対ずつ生え、頭部には毒をもった巨大なアゴを備えています。
毒は、ヒスタミンやポリペプチドを含み、咬まれるとハチに刺されたような激痛を伴うため非常に危険です。
ムカデは夜行性で、昼間は倒木や石、落葉の下などに潜んでいます。
家屋へはゴキブリなどの餌となる昆虫を探すため壁面に沿って侵入してきます。特に5 月頃から夏にかけて問題となります。
ムカデの産卵は、早春から初夏に草むらや落ち葉、石の下などでおこなわれます。1 回50コほどの卵を産卵し、メス親が卵のかたまりやふ化した幼虫をまもる習性があります。約3 年で生殖ができるようになり約5 年生きます。
ムカデは肉食性で、頭部に毒牙をもち、これを使って小さい昆虫やクモなどをとらえて食べる生態を持っています。
ムカデは長生きするので、何回も冬を越し、11 月ころには土の中にもぐって冬を越す生態を持ち、同じ場所に、ムカデが何匹もあつまっていることがあります。冬を越してから目ざめるのは4 月ころで、ゲジやイッスンムカデとくらべると遅く寒さに弱い生態を持ちます。
アカズムカデの毒性が最も強力でセロトニンがほとんどなく、ヒスタミンおよび局所透過性を高めるポリペプチドを含んでいます。
噛まれると激しい疼痛、しびれ、灼熱感、発赤、紅斑、腫脹などで重症では咬傷部が潰瘍化する、リンパ管炎、リンパ節炎などがおこりますがその症状は、ムカデの種類よりはむしろ噛まれた人それぞれの個人差によるようです。
夜行性のため咬傷被害の70パーセントは夜間に咬まれることが多いです。梅雨時など湿気の多い季節はムカデが出没しやすいので、夕方には、窓や扉は編み戸などにして、ムカデを侵入させないようしましょう。